【履歴書】通勤時間、健康状態欄の書き方

通勤時間、健康状態欄の書き方

履歴書の「通勤時間」欄の書き方

採用担当者は「通勤時間」欄のここを見ている

履歴書の通勤時間欄で採用担当者は「通勤時間が長すぎないか」や「通勤距離が遠すぎないか」といった応募者の通勤負担の考慮や、希望勤務地の確認を行います。

会社によっては一定時間以上掛かる場合、住宅手当の支給や、社員寮・社宅への入居が認められることもあるため、通勤時間は正確に記入しておきましょう。

自宅から勤務地までの正確な片道の通勤時間を記入する

履歴書の通勤時間欄には、自宅から最寄り駅、電車やバスに乗っている時間、駅から会社まですべてを含めたドア・トゥ・ドアで掛かる時間を記入します。

複数の通勤経路が考えられる場合は、最も通勤時間が短いものを選びます。

ただし、会社によっては通勤交通費が安い経路を基に通勤手当を支払うこともあるので、通勤時間の短さだけではなく、適切だと思われる経路の通勤時間を記入しておくと良いでしょう。

通勤時間は5分単位に、1時間未満の場合は「0時間」と書く

通勤時間は正確に記入したほうが良いですが、1分単位でなく5分単位で書きます。1分単位の数字は四捨五入しましょう。

【例】7分→10分、32分→30分、57分→1時間0分

また、履歴書の通勤時間欄に「 時間 分」と印字されていて、通勤時間が1時間未満の場合は「0時間」と記入します。書き忘れでないことを示すためです。

交通手段について明記するとより丁寧な印象に

電車やバスなどの交通手段についても記入しておくと、丁寧な印象を与えます。通勤時間欄の空いているスペースに補足すると良いでしょう。

通勤時間 記入例約 0時間45分(バス・電車)

マイカー・バイクなど公共交通機関以外の場合も補足説明を

「マイカー通勤・バイク通勤OK」の会社など、自家用車での通勤が認められていて、自身も希望するのであれば、履歴書の通勤時間欄でも「○○分(車通勤の場合)」と、車での所要時間であることを補足しておきましょう。

勤務地が複数ある・配属先が未定の場合は、希望勤務地までの通勤時間を

勤務地が複数ある会社への応募では、希望する勤務地への通勤時間を書きます。通勤時間を書く時は、「○○分(××営業所に通勤する場合)」など、どの勤務地までの通勤かが分かるように補足します。配属先が未定の場合も、希望勤務地までの通勤時間を書いて問題ありません。

入社後に転居する場合(通勤時間が不明)の書き方

希望する勤務地が自宅から離れていて、転職が決まったら引っ越そうと考えている場合や、近々転居する予定がある場合は、その旨を記入します。

もし、通勤時間欄に書ききれない場合は、本人希望欄などを利用して伝えましょう。

通勤時間 記入例

  • 内定後は速やかに転居可能
  • 通勤30分以内のエリアに引っ越しを予定
  • 採用していただいた場合、通勤可能な範囲に転居を検討しております

履歴書の通勤時間欄に、「 時間 分」と最初から印刷されている場合は、「 ― 時間 ― 分」と横線を引いておくこと。書き忘れではないことを伝えるためです。

通勤時間が長いと選考に不利!?

通勤時間そのもので採否が決まるわけではありませんが、転職では通常「90分以内」が通勤圏内だと考えられているようです。

企業によって考え方は異なりますが、通勤時間があまりにも長いと「残業が発生した場合、対応できるのか」「仕事や本人の健康に影響がないか」、また「会社が負担する交通費が増えてしまうのでは」と、気になることもあるようです。

そうした場合、ほかの応募者があなたと同等のスキルや経験を持っていて、どちらかを採用しようと比べた場合に、通勤時間がマイナスに働く可能性があります。

もし、「通勤時間の長さが不利にならないか」と不安に思うのであれば、それらを払しょくするアピールを行いましょう。

「残業にも対応できる」「これまでも同程度の通勤時間だったが苦にならなかった」などと伝え、応募企業が懸念していることを払しょくする。また「持っているスキル・経験で事業に貢献できること」など、「応募企業だから働きたい」「ほかの応募者にはない魅力がある」とアピールすることに注力しましょう。

履歴書の「健康状態」欄の書き方

採用担当者は「健康状態」欄のここを見ている

採用担当者は履歴書の健康状態欄を通じて、「業務に支障がない健康状態か」や、「社内で支援や配慮が必要かどうか」を確認します。

業務に支障がない健康状態なら、「良好」と記入

業務に支障がない健康状態の場合は「良好」と記入します。

健康診断で「血圧が高い」と指摘されたことがある、あるいは「腰痛持ちだ」といった場合でも、日ごろ業務を行うにあたって支障がないのであれば、特に記入する必要はなく「良好」と書いて問題ありません。

健康状態が良いことがアピールになる場合は、「極めて良好(●年間無欠勤)」などと書いても良いでしょう。

業務に支障はないが、治療中で通院が必要な場合はその頻度を

病歴や病状について詳細に伝える必要はありません。

しかし、現在も治療中で公休日以外にも通院が必要という場合、履歴書や面接時に伝えておくことで周囲の協力や理解が得られることがあります。申し送り事項として履歴書に記入しておいたほうが、入社後も安心して働けるのではないでしょうか。

≫【参考】健康状態を偽ると、内定取り消しになる?

履歴書の健康状態欄に書く場合は、業務に支障がないことと併せて、通院頻度などを伝えます。

健康状態 記入例

  • 業務に支障はありませんが、ヘルニアのため月1回、平日午後に通院が必要です
前職の退職理由が病気や怪我だった場合の書き方

病気や怪我が退職理由にかかわっている場合は、現在の健康状態について伝えます。

現在回復しているのであれば、業務に支障がないことを併せて記入します。

健康状態 記入例「良好(現在は完治しており、業務に支障はありません)」

回復しているものの定期的に通院のために会社を休む必要があるのであれば、通院頻度なども書きましょう。

健康状態 記入例良好で業務に支障はありませんが、半年に1度、定期健診のため通院が必要です

病気や怪我を理由に退職したことを気にする必要はありません。採用担当者に「現在は心配いらない健康状態である」ことを伝えるために書くのです。

業務に支障がある健康状態の場合

転職活動を始める前に、回復させることを第一に考えましょう。主治医にも、転職するタイミングとして適切か相談してから判断を。

転職活動そのものはもちろん、新しい職場で働き始めることは、心身に負担が掛かるものです。

「通勤時間」「健康状態」欄を空欄のまま提出しない!

履歴書は空欄を作らず、すべて記入して提出するのが基本です。これは「通勤時間」、「健康状態」などの欄についても同様です。気を抜かずに記入しましょう。

履歴書の書き方見本

基本情報欄の書き方
学歴・職歴欄の書き方
免許・資格欄の書き方
志望動機欄の書き方
本人希望欄の書き方
封筒の書き方
賞罰欄の書き方
通勤時間、健康状態欄の書き方
扶養家族欄の書き方